横浜キング・クイーン・ジャックって?横浜三塔物語

横浜

横浜には、キング、クイーン、ジャックと呼ばれる3つの塔があるのをご存じですか?

かつて外国人船員がそう呼び始めたといわれています。日本人にはない抜群の命名センスですね!

彼らはこれら3塔を、入港の際の目印にしていたようです。そんな塔のお話です。

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キングは威風堂々!神奈川県庁舎

今でも立派に神奈川県庁舎として活躍しているキングの塔。

3塔の中でも特に雄々しいこの塔は、県内最初の国登録有形文化財です。

昭和3年完成で、現在は4代目になるそうです。

フランク・ロイド・ライトを思わせる、幾何学的な装飾が風格をかもし出しています。

人に例えると、がっちりときっかりと、いつでお落ち着きのある人、といったところでしょうか。

全体的に四角張っていて、曲線は見当たりません。

色味も威厳を感じるタイプの茶色です。

内装は和風とアール・デコが美しく調和しています。

玄関ホールには、ふんだんなアール・デコ装飾に、宇治平等院にも使われる唐草文が施されています。

洋風の最先端の様式を取り入れながらも、日本人の魂も決して忘れないのですね。

ここに、横浜たるゆえんアリ!といった感じです。

舶来してくるものだけに圧倒されてしまっては、決して生き残って行けないのです。

自分たちの文化を再び見出して、他文化との仲を取り持つことが港町の宿命なのですね。

こちらは県庁ですから、一般の人も入る事ができます。

平日8:30から17:50分まで、屋上展望台や展示室を覗いてみましょう。

屋上展望台からは、塔をより間近に見る事ができてまさに圧巻!

眺めも最高で、天気がよければ東京スカイツリーも見えるなんて驚きですね。

大さん橋と、停泊する大型外国客船の全体も見る事が出来ますよ。

横浜の海とスカイツリーを同時に見渡せるなんてとってもキング(王様)な気分です。

このキングの塔は、夜間毎日ライトアップされています。

暗闇に浮かび上がるキングは、より荘厳な雰囲気を見せてくれます。

また県庁では本庁舎の公開日を設けていて、普段は見る事のできない旧貴賓室と旧議場を見学できます。

格式高いこれらのお部屋は、まさに映画のワンシーンのよう。公開日は、県庁のウェブサイトで確認できますよ。

妖艶なクイーンの塔は横浜税関です

昭和9年に建てられた横浜税関、通称クイーン

優しいピンクベージュエキゾチックな貴婦人です。

インド古代建築やスペインアルハンブラ宮殿風、またロマネスク様式までもが混在しています。

塔のドームイスラム寺院を思わせる印象的な青緑色、きっと彼女のアイシャドーです。

様々なお化粧を施した貴婦人なのですね。

多くの様式が合わさっているにもかかわらず、しっとりと落ち着いた雰囲気をかもし出しています。

ひとに例えるとしたらきっと、色々な国の血が絶妙に混ざった、ハっとするようなモデルさんでしょうか。

でもケバケバしさは一切なく、あくまでも母なる温かさを持つような女性かもしれません。

3塔の中でいちばん背が高いのだけれど、そうは見えない奥ゆかしさを感じます。

建設当時すでにキングジャックがありまして、それらより高くしようとしたのだとか。

日本の表玄関たる横浜港の税関庁舎なら高くすべき!となったそう。

当初の設計を変更してまで、一番の高さにこだわったのですね。

当時の横浜では、この3塔だけが高層建築だったのですね。

それはどんなに美しかったでしょうか?ロマンを掻き立てられますね。

青緑色の塔もステキですが、ぜひ見ていただきたいのが正面玄関。

造形美が見事で、ここは本当に日本かな?となりますよ。

半円型のアーチは、ロマネスク様式のムードたっぷりなしつらえ。

がっちりとした石造りなのに、やさしいピンクベージュなのでとても女性的な雰囲気です。

そんな横浜税関ですが、終戦後はアメリカ軍に接収されていた歴史もあるのです。

マッカーサー元帥が使用したとされる部屋は、今でも税関長室としてそのまま残っています。

女性らしさの中にも重厚さを感じるしつらえです。

マッカーサー元帥が使用したとされる建物っていくつもありますよね。

彼は日本の立派な建物をすべて見て、使っている人だと思われます。。。

話はそれましたが、この税関庁舎は、資料展示室を併設していて税関について楽しく学べるのです。

10:00から16:00まで無料で毎日開館しています。

一階の海側に入り口があり、建物の中に入れます。税

関の堅苦しさをふっしょくしてくれるマスコット、麻薬探知犬のカスタム君がお出迎えしてくれますよ。

展示はどれもドキドキするようなものばかり。

密輸の手口の紹介コーナーには、缶ビールに入れられた違法薬物や、船から出てきたライフル銃などが展示。

どれも実物なのでなにも悪い事していないのに、ハラハラしちゃいます!

ブランドコーナーにはおなじみのブランドバッグがずらり。

本物とじーっくり見比べてみてください。

コピー品はどこか粗いつくりが目立っていて、やっぱり買ってはいけません!

ホンダスクーターの本物&ニセモノまであるのです。

見た目はそっくりですが、安全性は。。。怖いですね!

このコピーコーナーは、随時展示を入れ替えているのだそう。

コピー品の流行りすたりも知ってほしいからだそうですよ。

そんなに広くないのに、かなり見ごたえがありますのでおススメです。

ジャックの塔は大正ロマン!開港記念会館

いちばん末っ子ジャックの塔は、大正6年生まれの公会堂。

背は一番低いのだけど、なぜか一番大きく見えるから不思議です!

レンガ色に花崗岩の白がパキっと映えて本当に美しい。

大通り沿いに面しているので、目にする機会も多く、とても目立つ建物です。

東京駅に代表される、辰野(金吾)式フリークラシックスタイルです。

言われてみれば!スタイルも色合いも、東京駅に似ていますね。

東京駅より小さいですが、こちらジャックのほうが派手で目立つかも!

花崗岩の白がより強く強調されているからですね。

塔には3塔の中で唯一、時計がついていますよー!

一番末っ子は、新しもの好きのおしゃまさんなのです。

パっと人目をひくこの建物は、建築などまったく興味がないひとでも思わず振り向いてしまう美しさ。

多くの人に見られる星の下に生まれてきたような存在なのです。

ジャックを人に例えると、きっと男性(女性)なだけど、性別のことなんかどうでもよくなってしまうような魅力。

そんな人っていますよね、男と女の両方の良さをばっちり持っている人。

ここは開港50周年を記念して、市民からの寄付を募ってできました。

国重要文化財にしていされている貴重な建物なのです。

寄付でこんな立派なものが建つなんて、今ではちょっと考えられないですよね。。。

内部もとってもハイカラで贅沢なつくりです。

廊下や階段なら、毎日10時から16時まで自由に見る事ができます。

復元品ですが、大正デザインステンドグラスはぜひ見てみて下さい。

鮮やかな鳳凰や松林など、和風の絵柄のステンドグラスは息をのむ美しさ、必見です。

公会堂としての利用がなければ、メインホールも見る事ができます。

二階建てのコンサートホールのような作りのホールです。

ここが素晴らしくレトロ美しいのです。

アーチを描いた漆喰の天井には細かいレリーフが見て取れます。

照明や椅子、時計やドア、どれをとってもうっとりするような美しさです。

逆に言ってしまうと、過去にこれだけ美しい講堂を作れたのに、なんで今は作らないのでしょうか?

様式だけでも踏襲すれば、美しいホールがいくらでも作れると思ってしまうのですが。。。

一度美しいものを知ってしまうと、辛いのは後ですね、罪作りです。

360度すべてに目を奪われる、スキのない美しさを体験してください。

おすすめは、毎年3月10日の三塔の日のイベントです。この講堂でジャズコンサートが開かれるのです。

無料で数組のプロバンドがノリノリの演奏をしてくれます。

野毛の老舗ジャズバーちぐさの監修で、コーヒーショップも臨時オープンしますよ。

横浜の無料イベントの質の高さに驚いてください! 

以上、横浜三塔についてご紹介しました。3塔それぞれの個性をおわかりいただけたでしょうか。

この3塔を巡るといいことが起こる!という都市伝説もありますので、ぜひ訪れてみてください。 

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