駅がアート!?みなとみらい線の駅デザイン

横浜

みなとみらい線の駅は、有名建築家が設計してって知っていましたか?

駅を見るために電車に乗りたくなるような、駅デザインのお話です。

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日本初の試み!インフラ計画時から建築家に依頼

電車や地下鉄は、どこも似たような作りで、胸がわくわくするような事ってあまりないですよね。。。

でもみなとみらい線はちょっと違うのです!

電車の駅というのは、まず機能的で安全でなくてはならないですよね。

色々な制限があり、残念ながらデザインだけを考えて、好き放題するということはできません。

駅というのは、土木と建築の合作なのです。

まず土木工事で地下を掘り、線路を安全に通す事が先決になります。

駅のアート性というのはどうしても二の次になりますね。

そんな中、東京都営地下鉄大江戸線は、コンペで建築家にデザインを任せました。

これは画期的な取り組みで、とても話題を集めました。

しかし土木インフラはすでに決まった状態からのデザインでした。

よって建築家は表面的なデザインをするに留まったのです。

ところがここは横浜、都市デザインの先進都市です。

みなとみらい線の駅デザインコンペティションは、インフラ設計から建築家がかかわっています。

インフラ部まで空間性の配慮がなされているのですね。

構造と機能性だけの、面白みゼロの駅しか知らなかった私たち。

みなとみらい線の駅はたった5駅しかありません。

しかしそれらは日本の地下インフラ施設として、最高レベルのデザインなんだとか。

土木学会デザイン賞優秀賞を受賞しているのです。

都市デザインを意識した、コンセプチュアルな駅の設計が素敵ですね。

海外の鉄道新築の際にもどんどん取り入れられているそうです。み

なとみらい線は、観光客を迎えるだけでなく、地元住民にとっても大事な足となっています。

毎日使う駅がそんな賞をもらっているなんて!

通勤電車の苦痛も少し和らぐかもしれません。

日本の他の町でも、都市デザインの心がもっと広がるといいですね。

次章では、なかでも特に評価の高い2駅をご紹介します。

みなとみらい駅はポップで楽しい

観光客や住民を、楽しい気分にさせてくれるみなとみらい駅のご紹介です。

設計者は早川邦彦さん、日本建築学会賞を受賞しています。

明快にして大胆な構成が特徴で1941年生まれ、早稲田大学・イェール大学卒業です。

有名作は杉並区のラビリンス集合住宅や世田谷区立千歳温水プールなど。

さてみなとみらい駅ですが、クイーンズスクエアという大きな商業施設と直結しています。

電車を降り、コンコースにあがるとクイーンズスクエアのアトリウム。

巨大な空間を貫く長いエスカレーターがとても印象的です。

赤くて巨大なエスカレーターで一気に地上階まで上がる事ができます。

ふつう地下鉄の線路は、地上階から見える事はありません。

しかしここは、縦に突き抜けた空間になっています。

地上階から地下鉄の線路を見る事ができるのです。

ホームの一部は吹き抜けとなっている珍しい作りなのです。

とっても空間を贅沢に使った、見晴らしのいい駅ですでね。

エスカレーターから見えるのは、クイーンズスクエアの素敵なお店。

つい予定になかった店まで寄りたくなってしまう構造です。

おしゃれなお店や美味しそうなお店がたくさん見えますから。

乗降客はとても多いのに、せせこましさは感じさせません。

エレベーターは真っ赤で印象的ですが、ホームをのぞいてみましょう。

巨大なカマボコ型の天井は9メートルもあり、真っ白で優美。

そこにあえてダクト類を隠さずに青やオレンジに塗ってあります。

ダクトはウォータースライダーくらいの太さで複数ありますから、インパクトは絶大です。

ベンチは黄色いまん丸で、デザイン性に富んでいます。

白地に赤や黄色を配した、でポップで明快な印象です。

真っ白なカマボコ天井にプロジェクターでアートや広告を映す事もあるのだそう。

デザインの力で人々を楽しませている駅なのです。 

 馬車道駅はこの町の歴史たいせつに思う駅

かつて西洋人が馬車で往来していた馬車道。

その記憶を残しながら、モダンでもある馬車道駅のご紹介です。

この駅の設計は地元横浜出身の内藤廣さん。1950年生まれで早稲田大学出身です。

数々の受賞歴を持つ内藤さんは東大名誉教授でもあります。

三重県海の博物館や和光大学E棟など多くの有名作を持っています。

さて馬車道駅はどんな駅でしょうか。まず目を引くのが、改札階の巨大なドーム。

派手ではないけれど大胆です。ドームが主役で改札が脇役な感もあるほど印象的で巨大なドーム構造です。

でもなんだか守られているような、安心感もありますね。

コンコースはベージュと茶色の落ち着いた配色です。

この茶色、よく見るとなんとすべて本物のレンガ。

フェイクでなく本物のレンガがふんだんに使われているのです。

レンガはかつての昔、横浜の特産物でした。

ジェラールさんというフランス人が作ったジェラール瓦は、ニセモノも出回るほどの人気だったのです。

その記憶が馬車道駅に受け継がれているのです。

本物のレンガというのは、思っているより扱いが難しいそうです。

重さがあるし、焼いて生成するコストもかかる。

いまでは多くがレンガ風のフェイクが取って代わっています。

そんな中、本物のレンガがこれだけ使われている新しい施設ってそうそうないのです。

それだけでも貴重な馬車道駅ですが、それだけではありません。

同じくコンコース階には、横浜銀行旧本店にあった巨大な銅板レリーフなどが飾られています。

かつてこの場所には横浜銀行旧本店があったためです。

その記憶へのオマージュなのですね。そのレリーフの巨大さはなんと幅45メートル!

ここに移築される前は、50メートルあったと言うから驚きです。

電車2両分より長いのですので一見の価値アリ。

重厚なレリーフの絵柄は、神奈川の産業を象徴するものとなっています。

石油コンビナートを中心とする工業や、漁業、畜産、農業など。

作られたのは昭和30年代半ばの高度経済成長期に入るころです。

これほどの作品が残っている事、駅舎に取り入れられている事に感謝です。

またその他にも、かつての銀行の金庫の扉がレンガの壁に展示してあったりします。

そう、ちょっとした思い出ライブラリーになっているのです。

そしてこのふんだんに使われレンガは、馬車道通りのレンガとつながって溶け込んでいくのです。

駅からすでに馬車道散策は始まっているのですね。さすがですね。ホームに下りてみましょう。

全体にはレンガが多く配されていてとてもシック。

そんな中に目立っているのは透明なアクリル椅子。

かなりアートで斬新な透明イスが、レンガの中で主張しています。

これも馬車道の町を意識したものなのだとか。

そう、古いものと新しいものが交差する町、馬車道を象徴しているのです。

ベンチひとつにそんな意味が込められているとは!

都市デザインあっぱれです。この駅は落ち着いた雰囲気で広々としています。

ですので、コンサートやフリーマーケットが開れることもしばしば。

馬車道通りの雰囲気をそのまま駅まで上手く持ちこんだ、町に溶け込んだ駅なのです。 

いかがでしたでしょうか。デザイン性の高いみなとみらい線の駅を、ご紹介しました。観光ついでにぜひゆっくり見てみて下さい。 

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